[アグリ×アート](2) 出来秋のミステリー

佐藤さんが畑に描いた「ナスカの地上絵」のクモ。10月上旬に収穫を始めるまで雑草を刈って維持した(山形市で)

 山形市の農家、佐藤卓弥さん(45)は畑をキャンバスに巨大な絵画を描く。題材は南米ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」だ。

 元の絵柄を90アールの畑に収まるサイズに拡大・縮小して描く。測量して絵の輪郭の目印となるくいを打ち、これに沿って畝を立ててサトイモを植える。今年制作したクモは実物の1・5倍サイズだ。

 佐藤さんは2010年から、遊び心で畑に渦巻きなどを描いていた。17年に「山形県に関係があるモチーフを描きたい」と発想。山形大学がナスカの地上絵の研究で世界をリードしていると知り題材に選んだ。

 18年には同大学の坂井正人教授の協力を得て、コンドルとサルを描いた。坂井教授は「地上絵を通して若い人たちが地元農業に関心を持つことを願っている」と話す。

 創作の原動力は地元の特産への誇りだ。佐藤さんは「驚きとともに山形のサトイモを世界に発信したい」と話す。
 

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