農林中金と清水建設 ニラ調製の会社設立 JA高知県と実証試験 産地維持に貢献へ

 農林中央金庫と大手建設会社の清水建設(東京都中央区)は1日、ニラの調製作業を受託する会社を高知県で設立すると発表した。同県はニラの大産地だが、負担の大きい調製作業を担う作業者の高齢化が産地維持に向け大きな課題となっていた。機械で調製作業ができる設備を導入し、JA高知県と実証試験を進めてきた。来年4月にも事業を始める。

 両者は県との3者で、県の園芸事業の振興と雇用拡大を目指す連携協定を17年に締結。北海道などで農業に参入していた清水建設に対し、農林中金が同県を紹介。園芸品目の将来的な生産減が懸念される中、地域活性化に貢献できるビジネスモデルを模索してきた。

 新会社「シミズ・アグリプラス」は7日に設立する。清水建設が95%、残りを農林中金が出資する。農林中金と大手建設会社が共同で事業に取り組むのは初めて。

 第1弾として、農家からの要望が特に多い、ニラの出荷調製を支援する。特に負担となっているのは「そぐり」と言われる外葉を取り除く作業。高齢者の手作業で担っているため、作業負担が大きな課題となっていた。機械でそぐりを行う新たな設備での処理量は、20年度に200トン、21年度以降は270~280トンを予定する。

 JA高知県も清水建設と実証実験を進め、組合員への事業説明などで連携。調製設備はJAの香美営農経済センター内に設置する。

 新会社では今後、ニラ以外の農産物の機械化対応も検討する他、生産事業にも取り組む。農林中金は「他の地域でもさまざまな企業と連携し、地方創生につながる取り組みを広めていきたい」(食農法人営業本部)としている。
 

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