[アグリ×アート](3) もう一度、輝いて

廃品の耕うん爪などのオブジェを作った田中さん(左)と伯耆田卓助さん。爪のカーブを生かした(栃木県益子町で)

 使い古した農機の部品もアートに生まれ変わる。栃木県益子町には、トラクターの耕うん爪や草刈り機の刃の廃品でできた巨大な球体がある。

 作品名は「chandelier(シャンデリア)」。東京芸術大学特任助教の田中一平さん(34)ら3人による若手芸術家チーム「プロジェクト・リーコン」が2015年に作った。

 直径約1・6メートルで、完成時は同町で開かれた芸術祭の会場につるしていた。今はレストラン「キッチンスロープ」の庭に置かれている。中心に明かりをともすと、周囲の壁に耕うん爪などの影が浮かび上がる。大地を耕す“鉄の爪”で農家のたくましさを表したという。

 同チームは乗り物の廃部品の再生が得意で、JAや農家が提供した農機も作品に生かすようになった。田中さんは「農機の廃品には金属が擦り切れるほど大切に使った跡がある。作品で、大地と生きる農家の力強さを伝えたい」と話す。
 

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