[未来人材] 32歳。地区のJAミニトマト部会で改革けん引 規格統一やPR成果 谷口悠悟さん 長崎県諫早市 

ミニトマト「グラバー」を手に笑顔の谷口さん(長崎県諫早市で)

 長崎県諫早市のミニトマト農家、谷口悠悟さんは、32歳という若さで、所属するJA生産部会を部会長として引っ張る。就任後わずか数年で、出荷規格の統一、販売促進に使うポスターやジャンパーの制作を相次ぎ実現した。「やってみたいことは何でもやる」が信条。自らの栽培技術も惜しみなく仲間と共有し部会の「自己改革」で成果を挙げている。

 谷口さんはJAながさき県央南部地区ミニトマト部会に所属する。長崎県立農業大学校で学んだが、当時の専攻は花き。縁がなかったミニトマト栽培に乗り出したのは、今でも「農業の師匠」と仰ぐ、農事組合法人アグリポート森山の水頭貞次組合長の勧めだった。「周辺は干拓地でミニトマトの栽培に最適だ」。その言葉に納得し、水頭組合長の下で3年間学んだ。

 26歳で独立するとすぐ部会に入った。驚いたのは部員たち。谷口さんが入会3年目に10アール収量で13・5トンという、部会一番の結果を出したからだ。部会平均を3割以上上回る好成績。水頭組合長から学んだ液肥の葉面散布が効果を発揮した。当時は一般的な手法でなかったため、周囲は効果に半信半疑。だが、翌年も収量を伸ばす谷口さんを見て、技術を聞きに来るようになった。谷口さんは惜しみなく部員にノウハウを伝えた。

 入会から3年後、仲間からの信頼を集めた谷口さんは部会長に就任。全体の評価を高めるため、出荷規格の見直しに着手した。それまで出荷サイズや1パック 個数もばらばらだったためだ。PR活動にも力を入れた。部会員で意見を出し合い、ポスターやブランドロゴ入りのジャンパーを作成した。

 活動の成果で部会に対する市場側の評価は上昇。JA南部営農センターの木下信幸係長も「期待の部会長。まとめる力があり、将来性十分」と認める。部会には谷口さんの親世代の人も在籍するが、その中でも巧みにリーダーシップを発揮。活発な活動に誘われ、今年度は部会に就農者が2人加わる予定だ。

 仲間と共に課題を乗り越えてきた谷口さん。地元産ミニトマトの評価を高めるため「若くてもこれだけできるのだと知ってもらいたい」と意欲を燃やし続ける。(木村隼人)
 

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