結婚式でよく用いられる祝辞に「袋の話」がある

 結婚式でよく用いられる祝辞に「袋の話」がある。先日、知人の結婚式で久しぶりに聞いた▼「結婚生活には大切な三つの袋があります」で始まる。生活を支える給料袋、家庭での食事を大切にする胃袋、そしておふくろである。育ててくれたおふくろを大切にするよう諭して話は終わる。最近は、堪忍袋を加える人も多いと聞く。「不満を詰め込んで、ひもでしっかり締めておけ」。長持ちの秘訣(ひけつ)だとか▼袋といえば、なにかと肩身の狭いのがレジ袋である。「地球環境を壊す」と悪者扱いされ、政府は来年7月から全ての小売店に有料化を義務付ける方針だという。東京五輪で環境重視をアピールしたいのだろうが、「破壊の主因は別にある」とする業界の反発も根強い▼この便利な袋が梨園で生まれたことはあまり知られていない。梨狩りをする女性が竹で編んだ籠を使うとストッキングが伝線し、不評だった。そこで登場したのがプラスチック製の袋。これが好評であっという間にレジ袋にも広がった。よく見ると持ち手の横に封止弁まである。梨がこぼれ落ちないよう口を結ぶための名残だとか▼有料化で全てが片付く問題でもあるまい。一つの袋を繰り返し使っても量は減らせるはず。どんな「袋」も扱い方が大事だということだろう。

おすすめ記事

四季の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは