[未来人材] 25歳。 ブドウ農園借り就農、SNSで活発に情報発信 直売PR 数々の工夫 原田勇さん 愛知県みよし市

農閑期に販売を始めた冷凍ブドウを手にする原田さん(愛知県みよし市で)

 「みよし市のブドウといえば『いさむ農園』と言ってもらえるようになりたい」と語るのは愛知県みよし市の原田勇さん(25)。情報発信に力を入れ、インターネットを駆使。さまざまな方法で農園をPRしている。周辺では離農する農家が増える中、市内のブドウ農家のホープだ。

 高校を卒業した後、コンピューターの専門学校に2年通い、就職先の幅を広げるため大学の商学部に編入した。転機となったのは、水稲の兼業農家だった父親がサラリーマンを辞めて、白ネギ栽培を始めたことだった。

 父は趣味程度だったものの「勉強して真剣に農業をやれば専業でできるのではないか」と感じたという。栽培品目を検討している時に、離農するブドウ農園を知り、約30アールの園地や農機具倉庫などを借りられたことが就農を後押しした。

 大学卒業後、1年間は農業大学校に通いながらブドウ農家で研修を受け、自園の管理をする日々を過ごした。その中で「食べる人の顔を見て販売したい」という思いが膨らんだ。2018年5月に自身の名前から取った「いさむ農園」を開園。直売を実現するため、力を入れているのが情報発信だ。「知ってもらわなければ来てもらえない」と、農園を紹介するホームページ(HP)を自作し、ロゴマークもオリジナルだ。

 日々の作業風景や販売情報はインターネット交流サイト(SNS)の「インスタグラム」を使い、随時更新する。17年から始め、フォロワーは4400人超。近隣住民が来てくれるよう、投稿には必ず周辺市のキーワードを入れるなど工夫する。農機具倉庫に併設した直売所には、投稿を見て来る人が増えた。

 今年は初めてインスタグラムを通じて農作業ボランティアを募集。近隣に住む20~40代の男女4人が集まり、「見ず知らずの人が来てくれ、思いも寄らなかった」と驚いたという。来年は自らデザインした包装袋で販売する。透明な包装袋が多い中、裏面を茶色にし、ロゴとHPなどにつながる2次元コード(QRコード)を入れた。

 地域の担い手が減り、園地を任せてくれる人も現れた。園地が90アールに広がる中、自分らしい経営を追い求める。
 

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