2019年 平均気温過去最高に 続く災害 温暖化が影響 人、大地を直撃

8月、九州北部を襲った集中豪雨。ハウス内に60センチ以上浸水し、植えたばかりの菊は全滅した(福岡県久留米市で) 

10月、台風19号で千曲川が決壊。濁流で園地に押し流された車が水の勢いを物語る(長野県長野市で)

 2019年は、日本の平均気温が1898年の統計開始以降、最も高くなる見込みだ。全国の広い範囲で暖冬や猛暑となり、集中豪雨も含め地球温暖化の影響が色濃く表れた年だった。秋には台風15号、19号が相次いで上陸。記録的な暴風雨で関東甲信、東北地方に大きな被害をもたらした。震度6弱以上の地震も各地で起きた。
 

暖冬、日照不足


 冬は北からの寒気の影響が弱く、冬型の気圧配置も長続きしなかったため、東日本以西で暖冬となった。西日本の日本海側の降雪量は平年比7%にとどまり、冬の降雪量として最も少なかった。

 梅雨前線の北上が遅く梅雨明けは平年より遅れた地方が多かった。7月は、東・西日本を中心に気温が低く、日照時間が少ない不順な天候。東京都心では日照時間が、7月16日まで20日間連続で3時間未満を記録した。

 夏は、西日本を除き平均気温が高かった。特に7月末から8月前半にかけては最高気温が35度以上となる猛暑日が続き、東日本を中心に厳しい暑さとなった。

 8月15日には台風10号が愛媛、広島県に上陸。北陸や東北地方の日本海側を中心にフェーン現象が起き、新潟県胎内市では40・7度を記録した。
 

線状降水帯


 日本列島に停滞する梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、6月末から7月はじめにかけて九州南部で集中豪雨となった。7月1日午後2時20分までの24時間降水量は、鹿児島県日置市で327ミリと、統計開始以来最多となった。

 8月27、28日は対馬海峡付近の前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州北部地方で記録的な大雨となった。雨雲が連なって次々と生まれる線状降水帯ができ、気象庁は佐賀県、福岡県、長崎県に大雨特別警報を発表。佐賀市で1時間に100ミリ以上の猛烈な雨を観測。佐賀県内では、水稲や大豆で大規模な浸水、冠水被害があった。
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