循環型農業 軽トラにも 埼玉・三富産木材荷台に

「東京オートサロン」の会場に登場した軽トラック。荷台とキャビンの床に三富地域の木材を使った(10日、千葉市で)

 落ち葉堆肥を使う循環型農業で知られる埼玉県西部の三富地域。その平地林の木材を荷台などに使った軽トラックが、千葉市の幕張メッセで12日まで行われている改造車の展示会「東京オートサロン」に登場し、来場者の注目を集めている。

 1971年式の軽トラック「バモスホンダ」を千葉県多古町のフォレストオートが改造。荷台と床部分にコナラや桜の木材を使用した。コナラは、埼玉県三芳町の農家、伊東蔵衛さん(69)が提供。同県ときがわ町の家具職人、高村徹さん(53)が切り込みを入れた木材をつなぎ合わせる組み木技術を駆使して製作し、幅1・2メートル、長さ1・8メートルの板に仕上げた。

 同地域は、平地林の落ち葉を堆肥にして野菜などを生産する農法を300年以上実践するなどし、日本農業遺産に認定された。

 同社の戸森彰信代表は「きっかけは、昨年台風で被災し、新しいものや利益優先の生活に疑問を感じたことだった。山林や農地を手入れしながら生活する循環型社会の象徴にしたい」と話した。車両は量産せず、地域振興の催しなどでの活用を考えている。

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