震災後 初の輸出 福島産あんぽ柿

 福島県やJA全農福島、JAふくしま未来などは、東日本大震災後初めて、復興の象徴である特産品「あんぽ柿」をアラブ首長国連邦(UAE)に試験輸出した。昨年、同国の福島産農産物の輸入規制が緩和され、富裕層をターゲットに高級スーパーなどでの販売を目指す。UAEを足掛かりに海外販路を拡大し、風評被害を払拭(ふっしょく)していく。

 県やJAは7~10日、ドバイでレストランや政府関係者に売り込んだ。JAふくしま未来の生産施設「あんぽ工房みらい」の商品で、同施設は危害分析重要管理点(HACCP)を取得、衛生管理を徹底している。1個約400円の最高級品など10キロを輸出した。

 あんぽ柿のUAEへの輸出は初めてだが、県は「中東は日常的にドライフルーツを食べるため、商機は十分にある」とみる。2月のドバイでの国際食品見本市にも出品する予定。流通業者にPRし、年度内の輸出契約締結を目指す。

 伊達市の柿農家、宍戸里司さん(68)は「輸出再開は、震災復興の大きな一歩」と期待する。

 全農福島によると、原子力発電所事故前はタイや台湾などに輸出。事故後は自粛と海外側の規制で輸出は停止した。全農福島は「安全性とおいしさをPRし、出荷量を事故前の水準に戻したい。海外ファンを増やし市場開拓を目指す」と意気込む。全農福島が扱うあんぽ柿は2010年度は1231トンで、11年度は県が加工自粛を要請し18トンに減少したが、18年度は930トンまで回復した

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