半世紀前の〈あの日〉を思い出す

 半世紀前の〈あの日〉を思い出す。56年ぶりの東京五輪まであと半年に迫った▼早く日本をはじめ世界のアスリートの躍動を見たい。開会式は7月24日金曜日で新たに「スポーツの日」が設けられ休日に。既に開会式前々日にメダル期待の女子ソフトボールや女子サッカーが始まる。復興五輪でもある。聖火リレーは2カ月先の3月26日に被災地・福島をスタートし全国を巡る。JA関係者もランナーに加わる▼五輪の象徴、新国立競技場は巨大だがつつましい。和をかもし環境考慮から国産木材を使った〈杜(もり)のスタジアム〉。設計したのは隈研吾さん。以前、絵師集団「狩野派」の統帥・狩野元信の特別展でお見かけした。外国人の建築家らを連れ、熱心に日本画の素晴らしさを説明していた。年輪を刻む日本文化の価値を国内外に発信する同氏の発想が、ぬくもりを伴う同競技場にも結実した▼昨年末、東京・丸の内で報道写真展「熱気・五輪・1964」を見た。通信社による56年前に撮った記録の数々に〈あの日〉の記憶もよみがえった。雲一つない空にジェット機が五輪を描く。柔道無差別級金メダリスト、オランダのヘーシンクの大きさ。マラソンでアベベの快走もすごい▼五輪後、日本経済は下り坂に。“祝い酒”の後の悪夢再びの懸念も頭をかすめた。
 

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