沖縄の豚コレラ 非加熱飼料原因か

 沖縄県で発生した豚コレラ(CSF)の感染経路について農水省は23日、食品残さで作る「エコフィード」を適正処理せず、肉製品などを含む残さを非加熱で給餌したことが原因の可能性が高いと明らかにした。海外から侵入した可能性はないとした。同省は各都道府県に対し、エコフィードを給餌する全農場に立ち入り検査を求める通知を出した。

 同日、専門家で作る同省の疫学調査チームでまとめた。感染経路の想定は、国内の発生地域で豚コレラウイルスを持つ症状のない段階の豚の出荷が発端。その農場では感染が広がる前にウイルスを持った豚が全て出荷され、発生しなかったと推測した。その後、ウイルスを含んだ肉や肉製品が同県に流通し、非加熱の食品残さを通じて農場に侵入したとみている。

 同省動物衛生課は「必要な加熱をしていないことは問題」として各都道府県に立ち入り検査を求めた。全国のエコフィードを利用する農場は2018年末時点で国内に262農場、同県に61農場ある。

 同チームは、ウイルスの由来を推定するため全遺伝子配列を比較。沖縄のウイルスと最も近かったのは、昨年1月に岐阜県の野生イノシシから見つかったものだった。野生イノシシの発見から沖縄の発覚まで長い期間があるため、調査を継続する。沖縄県へのウイルス侵入は現時点では初発農場だけで、ここから他の農場に広がったとした。

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