「西尾の抹茶」 GI取り下げ 加工向け幅広く 愛知・西尾茶協同組合

 愛知県西尾市の西尾茶協同組合は4日、地理的表示(GI)保護制度に登録されている「西尾の抹茶」について、対象から外すよう農水省に申請した。取り下げは全国で初めて。厳格な製法で生産コストがかかる加工用の抹茶だけでなく、需要が伸びる低価格帯の商品を増やす狙い。幅広い商品を供給することで、販路拡大につなげる。

 同組合の杉田愛次郎代表は、今回の取り下げの狙いについて、「抹茶の市場は相対的に飲料用よりも加工用の需要が増えている。加工用の中でも伸びしろがある価格帯に参入するため」と説明する。

 一方、同組合は同日、抹茶の原料となるてん茶について「西尾の碾茶(てんちゃ)」として同省にGI登録を申請した。「西尾の抹茶」ブランドを保護するため、特許庁の地域団体商標は維持する。

 「西尾の抹茶」は2017年3月にGI登録された。茶棚に日よけで被覆して栽培するなど、原料となる茶葉の生産方法や加工方法を定める。「厳格な製法でコストは高くなり、低単価の製品が作れない現状だった」(杉田代表)という。

 同組合に所属の製茶会社は加工用として1キロ当たり5000~8000円で出荷。だが、全国的に需要が高い製品は同3000~5000円の価格帯。健康志向で抹茶需要が高まり、新たな産地が増え、同2000~4000円の商品も増えてきたという。

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