「海」(辛口)と「山」(甘口)どちらが好み? 山口発シードル完成 元地域おこし協力隊 原田尚美さん

シードル完成を喜ぶ原田さん(山口市で)

 特産リンゴと山口県をアピールしようと、山口市の原田尚美さん(36)は、同市阿東のリンゴを原料にしたスパークリングワイン(シードル)を売り出した。県の自然をイメージした「UMI CIDRE(ウミ シードル)」「YAMA(ヤマ) CIDRE」の2種類を、数量限定で販売する。

 同地区は、島根県境を端として阿武川沿いにある高原で、西日本有数のリンゴ産地だ。シードル生産に協力した地域の徳佐りんご組合は、約28ヘクタールで栽培。品種は「ふじ」「秋映」「つがる」などで、8月中旬からリンゴ狩りもできる。糖度がとても高いのが「徳佐リンゴ」の特徴だ。

 シードルを開発した原田さんは、学生時代を京都で過ごしIT機器メーカーに就職。転勤を機に地元の山口に戻り、2016年に同市地域おこし協力隊として活動を始めた。

 シードルの醸造で山口の食文化を盛り上げようと、17年9月に「やまぐちシードルプロジェクト」を立ち上げた。18年に果実酒試験製造免許を取得。同年には現在のJA山口県山口青壮年部青年部にも加入し、仲間を増やしている。協力隊の任期が満了した19年5月に、シードルの商品開発を開始。9月に個人で「やまぐちシードル」を立ち上げた。

 「UMI」は、日本海、瀬戸内海、響灘から県内に吹き込むすがすがしい海風をイメージし、辛口に仕上げた。海の幸と合わせて楽しむことができる。「YAMA」は、自然あふれる穏やかな山々をイメージした甘口で、リンゴの香り、甘味をしっかりと感じられる。

 醸造は信州まし野ワイン(長野県)に委託する。今年は500キロのリンゴから、350リットルのシードルを製造した。価格は「UMI」が750ミリリットル3300円(限定100本)、375ミリリットル2200円(同200本)。「YAMA」が375ミリリットル2200円(同100本)。

 原田さんは「県内でのシードル販売は初。山口の豊かな自然を感じてもらえるように仕上げているので、楽しんでもらいたい」と期待した。
 

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