食料支出 加工品伸び1・4%増 米、生鮮は減 19年家計調査

 総務省が7日、2019年の家計調査(詳細結果)を発表した。2人以上世帯(平均2・97人)の年間食料支出金額は前年比1・4%増の96万5536円で2年連続で増加。調理の簡便・時短化志向の高まりから、総菜などの調理食品や加工品の伸びが鮮明だ。一方、生鮮品は牛、豚、鶏肉が前年を下回り、相場が低迷した野菜も苦戦。米も落ち込んだ。加工品と生鮮品で明暗が分かれた。産地は、需要が伸びる加工・業務向けなど消費の変化に対応した販売先の選択が重要となっている。

 生鮮肉の支出金額は2・7%減で、東日本大震災の影響を引きずって落ち込んだ12年以来の減少となった。うち牛肉は3・2%減と2年続けて減り、数量も2・7%減と振るわなかった。豚肉の支出金額は3・1%減で3万円を割り、鶏肉も落ち込んだ。「台風が相次ぎ、スーパーの客足が鈍ったことも影響した」(東日本の食肉業者)。ハムやソーセージなどの加工肉の支出金額は2・3%増だった。

 米(精米)の支出金額は4・5%減で、4年ぶりに減少した。米価は堅調だったが、消費税増税で節約志向が広がり、スーパーなどで販売が低迷した。購入数量は09年からの減少に歯止めがかかっていない。一方、おにぎりやパックご飯は8・4%増、冷凍米飯を含む「他の主食的調理食品」も7・5%増と手軽に食べられる米飯商品に勢いがある。

 調理の簡便・時短化志向は高まり、調理食品全体は4・4%増の12万8386円と月1万円以上支出している。

 米と競合するパンは、高級食パンブームが後押しして5・3%増えた。

 生鮮野菜は、相場低迷の影響で支出金額は6・1%減った。特にハクサイは26・1%減と減り幅が大きく、キャベツも17・6%減。ブロッコリーは栄養面の評価や手軽に食べられる調理法が普及して、3・0%増と増え続けている。総菜のサラダも7・0%増と好調だ。

 生鮮果実は、ブドウが「シャインマスカット」などの人気があり5・5%の伸び。キウイフルーツは9・4%増と食卓への浸透が進む。乳製品はヨーグルトの消費が鈍化しているが、チーズは2・7%増だった。
 

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