言葉の由来を探ると思わぬ発見がある

 言葉の由来を探ると思わぬ発見がある。果てしない“文字の海”を泳ぐ▼今は冬。この漢字は、糸の結び目、いわゆる終点であることから季節の終わり「ふゆ」に使われた。そして、「おわり」を意味する漢字には、冬に糸偏を付けて「終」が新たに作られた。張莉さんの『こわくてゆかいな漢字』(二玄社)で知った▼なじみの「農」の字も味わい深い。田と辰(しん)を合わせたもので、辰は貝が足を出している形を表す。その貝殻を砕いて木の先に付けた農具で田を耕した。辰を手に持つ形が「辱」で、雑草を取り除く意味がある。農耕は「草切ることから始めた」(白川静著『常用字解』)と教える。農の訓には「あつい」があり、苦労して草取りをする姿が浮かぶ▼きょうは建国記念の日。戦前、神武天皇が即位した日にちなんで建国記念日とした。戦後、GHQの指示で廃止となったが、紀元節の復活を求める声と、それに異議を唱える意見が対立し、落ち着いたのが「建国記念の日」。「の」挿入で「建国されたという事象そのものを記念する日」との解釈も可能となり、両者の言い分が通った▼言葉を正確に読み取るには、辞書を引くこともいとうまい。「募っている」けど「募集しているという認識ではなかった」と珍答弁の首相、いかがか。

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