種雄牛3頭選抜 家畜改良事業団ゲノム育種価で

脂肪の質の改良効果、特にオレイン酸の改良効果が高い「貴隼桜」(家畜改良事業団提供)

 家畜改良事業団は10日、黒毛和種の種雄牛3頭を新たに選抜したと発表した。このうち「貴隼桜」は、うま味に関係するとされるオレイン酸の改良効果が、現在供用中と今回選抜を含む49頭中1位、歩留まり基準値の改良効果が同3位など、農水省で検討が進む新たな家畜改良増殖目標に沿う形になった。DNA配列を参考にして算出したゲノム育種価を黒毛和種に利用した同事業団初の種雄牛選抜で、「安定した改良効果が期待できる」という。

 「貴隼桜」は、父「勝早桜5」、母の父「百合茂」という気高系の血統。ゲノム育種価の評価では、枝肉重量の改良効果が8位、ロース芯面積が1位、バラの厚さが8位、皮下脂肪の厚さ6位など、バランスの良い改良効果が期待できる。

 脂肪のうま味に関係するといわれる脂肪酸組成の育種価の順位は公表していないが、オレイン酸の改良効果はこれまでトップだった「勘太」を抜いた。

 今回はゲノム育種価を選抜段階に導入。育種価の低いものは事前に候補から外し、種雄牛候補を16頭に絞り込み、3頭を選んだ。検定に供与した牛は全体で382頭と前回より74頭少なく低コストで選抜できた。

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