沖縄 豚熱発生1カ月 感染源 いまだ見えず 農場検査は「陰性」…再発なぜ

 沖縄県で豚熱に感染した豚が発見されてから1カ月が過ぎた。1月8~15日に発生した4農場は防疫措置を終了。県が発生農場周辺の70農場で行った感染確認検査では、同24日の時点で全て陰性だった。終息の期待が高まった矢先の2月2日、新たな発生農場が出た。農家は「感染源が分からず何をすればよいのか」と不安を募らせている。

 豚熱は疑似患畜が見つかると、感染拡大を防ぐために豚の死体や汚染物質の埋却、豚舎の消毒などの防疫措置をする。1月に感染を確認した4農場は同19日までに作業が終了。その後は2週間以上、新たに感染した豚は見つからなかった。

 他県で豚熱を広げたとみられているイノシシも同県では感染した個体が発見されていない。県は地元の猟友会と協力し、発生農場から10キロ圏内で捕まったイノシシ6頭を検査したが、いずれもウイルスは保菌していなかった。

 また、県は感染した農場を早期発見するために、防疫指針で定めた3キロよりも広い10キロ圏内で感染確認検査を実施。70農場を検査したが、いずれも陰性だった。

 封じ込めがうまくいったとの見方から、畜産関係者を集めた会議で「ワクチン接種をしなくても大丈夫なのでは」と意見も上がっていただけに、2日に18日ぶりに発生した際の衝撃は大きかった。

 今回見つかった養豚場は、防疫態勢を徹底していることで有名だった。野生動物の侵入対策のために防鳥ネットも設置していた。県養豚振興協議会の稲嶺盛三会長は「どこから、何がウイルスを運んだか分からない」と困惑する。

 家畜疾病に詳しい宮崎大学農学部の末吉益雄教授によると、消毒などを徹底しても発生農場が近くにある以上、どこかにウイルスが潜んでいる可能性が高いという。「続発を防ぐためには、発生が落ち着いたように見えてもワクチン接種をためらってはいけない」と強調する。

 農水省は1月24日に豚熱の予防的なワクチン接種推奨地域に沖縄県を加えている。同県でのワクチン接種は早くて2月中旬から始まる見込みだ。

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