政治活動家・鈴木邦男さん(76)のドキュメンタリー映画「愛国者に気をつけろ!」を見た

 政治活動家・鈴木邦男さん(76)のドキュメンタリー映画「愛国者に気をつけろ!」を見た。民族派団体・一水会の元代表。中村真夕監督は「歩く民主主義」と呼ぶ▼象徴的なのが、日本のイルカ漁を批判する映画の上映中止を映画館に迫る右翼団体との対決場面である。彼らに向き合い「ただの弱い者いじめだろう」と言って討論を迫る。理由をこう話す。人に見せるかどうか決めるのは自分たちだというのは「思い上がり(略)きちっと見せて、それで討論すべき」▼鈴木さんも若い頃は、自分の活動は「全て正しい。反対するやつらは国賊だ」と思っていた。しかし右翼の仲間に裏切られる一方で、左翼の活動家と話をし「考え方は違うがしっかりしている」。以来さまざまな人と討論。「自分を客観視できるようになった」。上映後の座談会で語った▼愛知県で昨年、芸術祭の展示「表現の不自由展・その後」が一時中止になった。政治的圧力に加え電話やメールで抗議が殺到、テロ予告もあった。問答無用と異論を排除する。そんな風潮を感じた。座談会で政治学者の白井聡さんは民主主義の根本は寛容だとし、「鈴木さんは不寛容に対して不寛容なまでに戦っている」と評した▼ヒトラーは民主制の下で独裁者になった。民主主義は鍛えないともろくなる。
 

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