中国を次々と“激震”が襲う。国会に当たる全人代も延期する見通しで、事の深刻さを物語る

 中国を次々と“激震”が襲う。国会に当たる全人代も延期する見通しで、事の深刻さを物語る▼新型コロナウイルスが発生した武漢は人口1100万人とほぼ東京に匹敵する中国中部のメガシティー。交通の要所で欧米の自動車工場も多い製造業の心臓部である。「四面楚歌(そか)」の故事にも由来し三国志の舞台ともなった。皮肉にも最後の王朝、清を倒した辛亥(しんがい)革命勃発の地としても知られる。〈赤い皇帝〉とも称される習近平主席にとって「王朝」最大のピンチかもしれない▼米中貿易摩擦、香港問題、アフリカ豚熱など幾多の困難に立ち向かってきたが、新型肺炎封じ込めは容易ではない。〈一帯一路〉を進め経済成長を通じた国際的な影響力発揮こそが習政権の生命線。だが今回の厄災は成長に急ブレーキをかけかねない。世界経済全体にも暗雲が覆う▼習政権の強権性ゆえの課題も浮き彫りに。情報統制が新型肺炎の周知徹底を遅らせ、対応が後手に回った。一方で、中国は監視カメラを2億台も有する巨大監視社会で感染者の行動経路が分単位で分かるらしい。これを機に監視体制をさらに強化するかもしれない▼172年前のきょう、マルクスらによる歴史的な著書『共産党宣言』出版。かの有名な結びを踏まえれば〈万国の関係者団結せよ!〉か。 
 

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