住民ら巻き込みJAらしさ発揮 子どもや地域支援

寄付金の目録を手にする(右から)玉井会長、春風亭昇太さん、JAの柴田篤郎組合長(5日、東京都千代田区で)

 農産物の買い取り販売や、農業応援金融商品を通じた寄付で、JAが社会貢献する動きが出てきた。住民や准組合員を巻き込みながら、農家の所得向上を目指すとともに、地域に根差した協同組合として活動。JAらしさを発揮して、子どもたちや地域を応援する。
 

農産物販売で寄付金 静岡・しみず


 JAしみずは5日、子どもたちを応援するため、農産物の売り上げの一部を寄付する「しみずみらい応援団」プロジェクトで、277万円をあしなが育英会に贈呈した。プロジェクトの応援団長を務める落語家、春風亭昇太さん(静岡市清水区出身)が、育英会の玉井義臣会長に東京都内の事務所で目録を手渡した。

 同応援団は2019年6月に立ち上げた。同JAが農家から直接買い取った農産物の売り上げの一部(3~5%)を、非営利団体の同育英会に寄付。病気や災害で親を亡くした子どもたちや、親が重度の後遺障害で働けない家庭の子どもたちを物心両面で支える。

 買い取った農産物は、静岡市清水区にあるJAしみずアンテナショップ「きらり」の店頭とインターネットで販売。茶をはじめ、かんきつや葉物野菜など50品目をそろえ、季節ごとに商品を入れ替える。

 JAはホームページでメールマガジン会員、法人団員を全国から募集。毎月、優待商品情報を発信し、取り組みの周知を図っている。

 玉井会長は「4月に行う予定だった募金活動が(新型コロナウイルスの影響で)中止になってしまった。そんな時に多額の寄付をいただき、感謝に絶えない」と話している。
 

定期貯金通して貢献 広島中央


 JA広島中央は、地域の農畜産物を記念品にした定期貯金「食農・地域の応援隊定期貯金」で、地域活性化に貢献している。預け入れ金額に応じて一定割合を地元の社会福祉協議会や交通安全協会に寄付。利用者から「JAと一体で農業と共に地域を応援できるのが魅力」と好評だ。

 同定期貯金は2014年から販売。貯金をきっかけに、地元の農産物に触れ、准組合員や住民らに「農業の応援隊」になってもらうことが狙いだ。毎年1、2回発売する。

 記念品で贈るのは、米「恋の予感」やJA産直市で扱う肉や果物など地元農産物。18年からは、豊かに暮らせる地域社会づくりへの貢献を目的に、預け入れ金額の0・01%相当額を地域団体へ寄付している。

 2日には東広島市のJA本店で贈呈式を開き、預け入れ金額の0・01%に相当する28万8000円を県交通安全協会、東広島市と三原市の社会福祉協議会に寄付した。これまでの寄付の総額は74万2000円となった。

 寄付金は高齢者福祉や交通安全啓発活動などに活用される。河野孝行組合長は「地元団体と連携し、安全で住みよい地域社会づくりに貢献していきたい」と話す。
 

おすすめ記事

JAの新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは