猛威 アフリカ豚熱収まらず 相次ぐ肉持ち込み 探知犬足りぬ 10空港に53頭

 アフリカ豚熱の侵入リスクとなる違法な豚肉製品の持ち込みに歯止めがかからない。アフリカ豚熱は62カ国で発生しているが、発生国からの渡航者全員に探知犬をあてがうことは難しいのが状況だ。日本への肉製品の違法持ち込みは年間11万件を超えており、一層の水際対策の強化が問われている。

 2005年以降に報告があったアフリカ豚熱の発生国はアフリカ30カ国、アジア12カ国・地域、欧州20カ国の計62カ国・地域。うちチェコは清浄化した。アジアではベトナムの感染が深刻で、中国では全土で広がっている。一方で韓国は野生イノシシで発生しているものの、昨年10月以降は、養豚場では発生しておらず、封じ込めに一定の効果を見せている。
 

中国便も「抽出」


   農水省によると、探知犬は成田や羽田、関西などの10空港で合計53頭。全ての便を見ることはできず、中国便であっても抽出して検査する。

 同省によると、海外からの入国者による肉製品の違法な持ち込みは19年で11万58件、69トンに上る。違反品を確認した場合、警告書を出し、刑事告発をする場合もある。昨年4月から始め、3月上旬までの過去1年で警告書は1000件に上った。さらに、18年8月から今年2月までで、アフリカ豚熱ウイルスの遺伝子が検出されたのは88件で、うち2件は感染性があった。

 農水省は「水際で止めることだけでなく、違法な肉製品を持って来させないよう情報発信を強化していく」と説明している。

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