コロナショックが止まらない

 コロナショックが止まらない。科学者でもあったルネサンスの代表的文化人・ダビンチだが、現代の“病魔”には驚いたろう▼漱石は絵画小説も書きダビンチを称賛した。『永日小品』で「モナリザの唇には女性(にょしょう)の謎がある」と問い、「この謎を描き得たのはダビンチだけである」と結ぶ。パリのルーブル美術館を訪れた人は実に8割がこの絵に向かう。2月には同館のダビンチ没後500年特別展入場者が110万人を記録した。だが新型コロナで休館を余儀なくされた▼死後、散逸した〈頭脳の記録〉である有名な「手稿」。約220年前に魔力に引かれナポレオンが戦利品で持ち帰り、数年前にIT富豪のビル・ゲイツ氏が数億円で買う。そのゲイツ氏だが新型コロナに「100年に1度の病原体かもしれない」と言及し話題に▼14年前にダビンチと絡めヒットした米サスペンス映画「ダ・ヴィンチ・コード」。主演俳優のトム・ハンクスさんも感染したと公表しニュースになった。そういえば、ダビンチの時代もペストが欧州で拡大し多数の死者が出た。きょう五輪聖火が日本に到着するが催事は大幅縮小に▼彼はよく弟子らに「水は流れを失うと清らかさをなくし、気温が下がると凍りつく」と諭す。こんな至言に感染防止のヒントはないか。
 

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