エシカルじわり浸透 人、社会、環境に消費で配慮 食ロス関心高く 消費者庁調べ

 消費者庁が徳島県で3年間実施した意識調査で、人や社会、環境に配慮した消費行動である「エシカル消費(倫理的消費)」を知っていると答えた人の割合が年々増え、2019年度は4割に上ったことが分かった。同庁は「認知度が上がった要因を分析して、全国的な普及の底上げにつなげたい」(消費者行政新未来創造オフィス)としている。

 調査は、同オフィスが徳島県に設置された17年度から3年間、県内の消費者500人程度を対象に年1回実施した。19年度は19年12月13~17日にインターネットで行い533人が回答した。

 エシカル消費について「言葉と意味を知っている」と「言葉のみ知っている、聞いたことがある」を合計すると40・9%だった。18年度に比べて6・7ポイント増え、17年度比では14・5ポイント増えた。同県は、全公立高校にエシカルクラブを設置。事業者が「エシカル消費自主宣言」をするなど周知や実践が進んでいることが奏功したとみられる。

 関連する言葉の認知度は「エコ」が89・9%と最も高く、「食品ロス」が78・2%、「地産地消」が76%と続いた。「食品ロス」は前年度と比べて16ポイント増と大幅に伸びた。19年10月に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行され意識が高まった。国連の持続可能な開発目標である「SDGs」も伸び率が大きく18年度比7・5ポイント増の10・5%だった。

 エシカル消費につながる行動について「よく実践している」「時々実践している」を合計した割合をみると「マイバッグ・マイ箸・マイカップなどの利用」が69・1%、「地産地消」が64・9%の順で高かった。マイバッグの普及は、20年7月から義務化されるレジ袋有料化を前倒しで実施する店舗が増えたことが影響した。

 エシカル消費につながる商品の価格差がいくらまでなら購入するかという問いには、食料品(1000円の商品)では「10%増まで」が52・2%を占め、「20%増まで」が14・1%だった。「購入しようと思わない」は29・1%だった。

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