新型コロナに負けない! 各地で応援販売

業務筋に販売予定だった野菜と果物を詰め合わせたセット商品(東京都大田区で)

 新型コロナウイルスの感染拡大の混乱で、売り先がなくなった農畜産物や事業者を助けようと、応援販売が盛り上がっている。苦戦する業務用から、巣ごもり消費で好調な家庭向けに販売先を切り替え、新たな需要を獲得する動きも出ている。
 

農家、仲卸支えよう 業務商材をセットに 東京青果


 青果卸の東京青果は、新型コロナウイルスの影響で売り先が減った青果物を詰め合わせ、農業関係者に販売する企画を始めた。レストランやホテル向けに販売を予定していた商材を扱い、全国のJA関係者や農家に購入を呼び掛ける。取引先の激減や価格低迷で収入を失う仲卸業者、農家の支援につなげる。

 「野菜・果物応援ボックス」と名付け、東京都中央卸売市場大田市場で営業する仲卸が扱う商材の販売を支援する。野菜のセットは1箱2500円、果実は3980円に設定。野菜は大葉やワサビ根などの小物野菜、果実はマンゴーやメロンなど高級品目をそろえた。

 4月中旬、大田市場内のJA全農県本部や経済連などを対象に、試験的に550セットを販売。大型連休以降、全国のJAを通じてJA職員や生産団体、流通業者に購入を呼び掛ける。月に2回企画し、販売が厳しい商材を中心に選び、毎回1000セットを目標に用意する。

 今回、商品をそろえた仲卸・柚屋定義の秋井崇志代表は「取引先の8割が休業となり、販路も従業員の仕事も激減した。収入の支えはもちろん、従業員の仕事もいただき、本当にありがたい」と感謝する。

 東京青果の村野伸一郎常務は「納入業者も生産者も苦しんでいる。苦しい時こそ関係者同士で支え合い、買って食べて応援したい」と企画の狙いを語る。
 

ネットで切り花提供 青山フラワーマーケット


 パーク・コーポレーション(東京都港区)が運営する青山フラワーマーケットは、緊急事態宣言後の全国的な店舗休業に伴い、同社のオンラインショップで産地を応援する切り花セットの販売を始めた。行き場のない生花を減らす目的の商品「産地応援ブーケ」の第1弾は、販売開始後すぐに完売する好評ぶりだ。

 同社は自社ホームページに産地を応援するプロジェクト「SAVE The FLOWERS」を立ち上げ、18日に数量限定の産地応援ブーケを販売。神生バラ園(茨城県石岡市)のローズアソート」(5940円)、アドアーフローカ(静岡県牧之原市)のガーベラアソート(3960円)、折原園芸(千葉県南房総市)のミックスアソート(3960円)の3種類(各送料込み)を用意した。

 生産者が市場へ出荷する50本用の箱に切り花30本を入れ、購入者に直接届ける。SNSなどの呼び掛けで、用意した180件分はすぐ完売した。

 同社は「花を必要な人に何とか届けたいと思って始めた。産地と準備を整え、次回以降も販売していく」と話す。
 

サラダや総菜宅配 在宅勤務や個人向け KOMPEITO


 オフィスへの野菜提供サービスを展開するKOMPEITO(東京都渋谷区)は、主に国産原料を使ったサラダや総菜を個人宅に届ける宅配サービスを期間限定で始めた。新型コロナの感染拡大で在宅勤務や外出を自粛する人を栄養バランスの面で支援する。

 このサービスは「OUCHI DE YASAI(おうちでやさい)」。専用アプリで注文すると自宅に届く。

 冷蔵の「サラダセット」(7個2980円、税別・送料込み)は野菜とタンパク質などをしっかり取れる。主に国産野菜を使う「サラダごはん」や「カットフルーツ」の他、スムージーやヨーグルトなども楽しめる。

 冷凍の「健康惣菜&ご飯セット」(総菜15個・ご飯5個5280円、税別・送料込)は、主に国産原料を使って国内で製造した揚げ物や炒め物、煮物、新潟県産米のご飯のセットを用意。青森県産のリンゴを使ったカットリンゴやコンポートも期間限定で販売する。

 同社は「サラダなど注文が予想以上だ。定期宅配サービスを予定している」と話す。
 

店頭で千葉産 鑑賞の楽しみ方も提案 無印良品


 無印良品を展開する良品計画(東京都豊島区)は、新型コロナの影響を受けた花き農家を支援しようと、イベントなどの中止で売り先がなくなったバラなどの販売を始めた。「無印良品 銀座」の店舗で先行販売し、25日から都内を中心に取扱い店舗を順次増やす。

 取り扱う花きは、同社と交流のある千葉・南房総地域の農家から直接仕入れる。販売するのはバラやヒマワリ、スターチス、レースフラワーなどの中で、その週に仕入れられる3、4種。同一種を1束3本にまとめて399円で提供する。長持ちのさせ方や、グラスやボウルを使った鑑賞の楽しみ方も提案する。

 同社は「店頭販売で生産者の方々への支援につなげ、客の暮らしに豊かさと彩りを提案したい」と話す。

 この他、一部のカフェが24日から5月6日まで農家を支援するドリンクメニューを提供。学校給食に提供できなくなった牛乳や、「いちご狩り」の観光客の減少で旬が過ぎたイチゴを使った「いちご牛乳」(350円)、「牛乳」(250円)を期間限定で販売する。
 

学校給食用牛乳期間限定で販売 ライフコーポレーション


 関西と首都圏でスーパーを展開するライフコーポレーションは、酪農家を支援しようと学校給食用牛乳の販売を期間限定で販売する。新型コロナの感染拡大で学校給食の再開が延長されたためで、今回で2回目。5月2日までを予定する。販売するのは学校給食用牛乳(200ミリリットル78円、税別)。2万4000本を提供する。

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