レタス収穫気温で予測 需給調整可能に規格外廃棄も減 静岡県農林技研

日射量とレタス葉の展開速度の関係を調査する研究員(静岡県磐田市で)

 県農林技術研究所は、レタスの収穫日を予測する技術を開発し、成果を上げた。12月収穫の作型で、定植日から日平均気温の積算値が約850度に達すると収穫期になることを明らかにした。この技術を利用しJA静岡経済連は出荷先、JA遠州中央は生産者それぞれに情報提供。有利販売につなげ、産地廃棄となる規格外の生産を避けることができた。

 同県では、秋から春にかけてレタスを京浜市場中心に出荷している。定時定量出荷が求められるが、異常気象の影響で出荷予測が難しくなっている。出荷予測は、価格低下による廃棄を避け、予測に基づいた販売先の確保など需給調整が可能となり、価格の安定につながるとして研究した。

 その結果、レタスの葉の展開速度と日平均気温の積算値に相関関係があることを突き止めた他、約20度で葉が1枚展開することが分かった。レタスは葉数38枚で収穫を迎えるため、日平均気温の積算値が約850度に達する日を収穫期とした。

 同経済連は、この成果を利用し収穫日を予測。平年値との差と共に一覧表にし、今シーズンは2019年11月11日~20年1月20日の毎週月曜日に市場の取引先に提供した。出荷量の変動や最盛期を的確に把握してもらい有利販売につなげた。

 予測には、同県菊川市の菊川牧之原観測所のアメダスデータと、26日先までの日平均気温を予測している、農研機構のメッシュ農業気象データを使った。

 JA遠州中央には、同県森町の園田支店での収穫予測情報を提供した。JAはレタス部会員約70人にファクスで伝えた。暖冬で育ち過ぎると規格外になるが、出荷終了後の部会員のアンケートでは、規格外の廃棄がほとんどなかった。

 同研究所は1~3月のトンネル栽培でも出荷予測をするため研究を継続。温度だけでなく、日射量も葉の展開速度と関係があるとみて、トンネルの遮光率を変え、日射量と温度を測定する試験を進めている。
 

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