ツマジロクサヨトウ 越冬、繁殖の可能性 沖縄複数の市村で

 昨年、国内で初確認されたツマジロクサヨトウが4月、沖縄県の複数の市村で見つかった。今年になって初めて。越冬した個体が繁殖した可能性があるため、農研機構や県が調査を進めている。農研機構・九州沖縄農業研究センターは「仮に定着していたら警戒を一段階引き上げる必要がある」と強調する。

 ツマジロクサヨトウはイネ科やアブラナ科など幅広い植物を加害する。中南米原産で寒さに弱く、気温が10度以下になると死ぬ。ただし、温暖な沖縄県では生き残った恐れがある。昨年は21府県で発生した。中国や台湾、韓国などから気流に乗って飛来したとみられている。昨年の発生時は薬剤防除が奏功。農作物に深刻な被害は出なかった。ただ、アフリカではトウモロコシの収量を4割低下させたこともある。

 同センターは「海外から新たに飛来した可能性もある」と指摘。現在中国で広がっている個体と同県で見つかった個体の形質や遺伝子を比較し、どちらの可能性が高いか判断する。

 ツマジロクサヨトウが特に好んで加害するのはトウモロコシ。同県では5月上旬に収穫最盛期を終えている。農薬散布をしない飼料用トウモロコシも加害するが、同県は作付けが少ない。「大きな被害が出る可能性は低い」(県営農支援課)と分析している。

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