田植えペース順調 苗の生育遅れ回復 東日本主産地

 東日本の米主産地で田植えが平年並みのペースで進んでいる。春先の低温で苗の生育がやや遅れた地域が一部あったが、その後の好天で回復。新型コロナウイルスの影響で人手不足や作業の遅れが懸念されていたものの、5月中旬時点では目立った遅れはなく、順調なペースで進んでいる。

 新潟県によると、6日時点の田植えの進捗(しんちょく)は「例年より若干遅れが見られるが、ほぼ例年並み」で、平野部では8割終えた地域もある。記録的な少雪で水不足が懸念されたが、ダムの貯水を早く始めたことや、4月の雨量が多かったことなどから、「現時点で水不足が原因で田植えが大幅に遅れている報告はない」(経営普及課)。

 関東地方でも平年並みのペースで田植えが進む。栃木県は18日時点で83%の田植えが終わった。前年とほぼ同じ進捗。千葉県も11日時点で約9割の田植えが終わり、例年通りのペースで推移。県の担当者は「4月は寒さで苗の生育がやや遅れたが、その後気温が上がり生育が回復した」と話す。

 福島県は95%が終えた「播種(はしゅ)作業の終期」が4月25日で、平年並み。苗の生育はおおむね順調という。山形県も20日時点で6割の田植えが進み、平年並み。青森県は、県全体の5%が終えた「田植え始め」は13日で、平年より3日早く推移する。北海道は15日時点で苗の生育が平年並みで、一部地域で田植えが始まった。

 新型コロナウイルスによる大きな影響は出ていない。感染拡大防止へ田植え帰省をしないよう呼び掛けた新潟県は「通常より時間がかかるケースがあっても大幅な作業の遅れは見られない」と指摘する。東北地方の県担当者は、そもそも担い手など地域内で作業の人手を確保しており、影響がないと話す。

 気象庁が発表した5~7月の3カ月予報によると、平均気温は全国的に平年並みか高くなる。降水量は全国的にほぼ平年並みだが、東日本太平洋側や西日本、沖縄・奄美では前線や湿った空気の影響を受けやすい時期がある見込み。

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