水城なつみさん(歌手) 納豆魂で粘り強く頑張る

水城なつみさん

 茨城県の出身ですから食べ物というと、とにかく納豆なんです。納豆が冷蔵庫に入っていないということが信じられない。そんな感じで育ってきました。

 ご飯の時だけでなく、おやつ感覚で食べることも。小腹がすいたら、納豆にタレを入れてしっかりかき混ぜて、それだけを食べるんです。私にとっては当たり前の食べ方。今でも地方に行った時、ホテルの朝食をいただくほどでもないような日は、コンビニに行って納豆だけ買って食べています。
 

お守りの代わり


 歌手になるために上京したのは、18歳の時です。初めて一人暮らしをしました。実家では4世代同居だったんですね。ひいじいさん、ひいばあさんも一緒にいたんです。そんな大家族での生活から、突然一人ポツンといる生活になって。部屋にいて寂しさを感じた時は、納豆を食べました。それで故郷のことを思い出し、パワーをもらって、自分を奮い立たせました。レコーディングの時も、不安な気持ちを落ち着かせるため、かばんの中に納豆巻きを忍び込ませて行きました。お守りの代わりです。東京に出ていろいろな経験を積んだことで、さらに納豆愛が深まっていきました。

 去年の夏、「納豆音頭」という曲を発売しました。嫌いな方でも楽しんでもらえるよう、かわいらしい歌にしていただきました。歌に合わせて健康体操も一緒に考えてもらい、歌いながら振り付けも楽しめるようにしています。地元の小学校では、給食に納豆が出るとこの曲をかけてくれるそうで、とてもうれしいです。

 私の実家は農家ではありませんが、自分たちの食べる野菜は家で作っていました。土地があるからでしょうね。だいたいどこの家でもそうしていました。おかげで苦手な野菜は何もありません。なんでもおいしく食べました。

 おやつで好きだったのは、栗の渋皮煮と干し芋。どちらも茨城の名産です。今思えば、茨城のものしか食べない生活だったといえますね。

 お米も茨城産のものばかり。朝、昼、晩と三食ご飯の生活でした。6歳違いの弟がいて、大相撲の力士をやっています。弟の大きな体を作ったのも、おいしいお米です。

 自分がどれだけお米が好きか。海外に行って改めて分かりました。台湾に行った事があります。向こうの料理もとてもおいしいんですけど、炭水化物は麺類が多かったんですね。そのため、日本に帰ったら空港でコンビニに行き、塩おにぎりを買って食べました。ご飯の甘味が塩のおかげで際立っていて。久しぶりに食べた日本のご飯に感動しました。

 納豆もお米もどちらも好きですから、この組み合わせでいただく朝ご飯は最高です。
 

トーストに合う


 でも普通の食べ方以外でもおいしいのがあるんですよ。納豆がトーストにも合うと言うとびっくりされますけど、たれを入れかき混ぜた納豆を食パンに載せ、マヨネーズかチーズと一緒に食べると、おいしいんです。ラーメンにも合いますよね。納豆のネバネバと一緒にスープもいただけるんです。

 ご飯に掛ける時も、工夫をします。父と母のどちらが始めたか忘れましたが、実家での伝統的な食べ方はツナマヨ納豆。缶詰のツナに、マヨネーズと納豆とたれを入れて混ぜるんです。

 最近はアボカドと混ぜるとさっぱりとしておいしいのに気づき、はまっています。納豆魂で粘り強く頑張りたいと思います。(聞き手・写真=菊地武顕)

 みずき・なつみ 1994年茨城県生まれ。小学5年生の時から地元の歌謡アカデミーで指導を受ける。2005年に「キングレコード歌謡選手権」に初出場。12年、同大会グランドチャンピオンに。翌年「泣いてひとり旅」でデビュー。望郷演歌を得意としてきた。5月27日発売の「きぬかけの路」で新境地を開く。

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