納豆、キムチ、ヨーグルト

 納豆、キムチ、ヨーグルト。ちまたにはやる「免疫力アップ御三家」である▼コロナ禍の巣ごもりで、おうちご飯が増えた。ウイルスへの抵抗力を付けようと、いきおい発酵食品に手が伸びる。ついぞ庶民に届かなかったアベノミクスより、確実な「整腸戦略」の方が頼もしい。本紙でおなじみの鎌田實医師が勧める免疫力アップ術は、「体を温める」「軽い運動」「朝陽を浴びる」「笑う」。食べ物はきのこ類や食物繊維をたくさん取ること▼巣ごもり不調の原因はこれだったか。農家の皆さんが元気なのは、普段からこれらを実践しているからだろう。もう一つ免疫力の大敵は、不安やストレス。ふさぎ虫に取りつかれると、心身のバランスが崩れる。エッセイストの中野翠さんが著書『この世は落語』で、落語「刀屋」の一節を紹介している▼「世の中ってェもんはね、あんまり突き詰めちゃあつまらないもんだ(略)。“世の中すいすい、お茶漬けさくさく”ってェくらいのもんでね」。でもすいすい、さくさくといかないが世の習い。思い詰めてしまうと袋小路に入り込む。心と体は分かち難い。「おなかを落ち着かせればココロのほうも落ち着く」と中野さん▼万物の命栄える芒種(ぼうしゅ)の候。農の力、食の知恵に学びながら、免疫で厄災を退治しましょう。
 

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