[新型コロナ][届け!エール](17) 森永卓郎さん 新たな経済 主役は農業

森永卓郎さん

 外出自粛で私は大きく仕事が減っているのですが、毎日忙しく働いています。近所に借りた畑で土づくりと植え付け作業をしているからです。

 私は2年前から群馬県昭和村で、プロ農家の指導の下、野菜作りに励んできました。今年も継続予定だったのですが、コロナの影響で中止になってしまいました。そのため、今は近所で一人農業をしています。農業を始めた一つの動機は、新しいライフスタイルを実証しようと考えたことです。

 この30年間、世界経済はグローバル資本主義に向かってまい進してきました。その結果、とてつもない格差が生まれ、地球環境も破壊されました。アメリカでは、巨大資本が非選択性の強力な農薬を空中散布し、その農薬に耐性を持つように遺伝子を組み換えた穀物を大量生産しています。そんなことが続くはずがありません。

 私は、これからマハトマ・ガンジーの唱えた「近隣の原理」が経済の主流になると考えています。近くの人が作ったものを食べ、近くの大工さんが建てた家に住み、近くの人が作った服を着る。そうした原理で動く小さな町が無数に生まれる。それがグローバル資本主義への対抗手段になると思うのです。そうした経済の中心は農業です。

 農業は難しい。虫が来て、動物が来て、病気が来て、台風が来る。そうした困難を乗り越えるのが農業です。だから、コロナという困難も一緒に乗り越えていきましょう。(経済アナリスト)
 

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