6次化支援…特産品開発へ 教室・店舗…新観光資源に シェアキッチン地域拠点に 奈良県曽爾村

新しく導入した乾燥機でシャクヤクの花を乾燥させる関係者(17日、奈良県曽爾村で)

 奈良県曽爾村は17日、誰でも加工品製造などに取り組めるシェアキッチン「そにのわの台所katte(カッテ)」の内覧会を開いた。村の農産物加工所を改装した。製造許可付きで、生産者や村民らによる6次産業化を支援。所得増加や特産品開発などにつなげる。ここを拠点に農業体験や村民との交流も旅行者らに促し、関係人口増加も目指す。7月1日から、村民対象にオープンする。

 共同で使えるキッチンに、イベントなどを行えるスペースや特産品を販売する店舗を併設する。製造許可を取得しており、同施設で製造した加工品は販売できる。新型コロナウイルスの感染収束後、村民以外も利用できるようにする。

 約30年前に村が設けた農産物加工所を改装した。特定の業者しか利用できなかった施設だが、村民の要望を受け、19年7月からシェアキッチンの構想に取り組んだ。

 同施設では従来のアイスや瓶詰めなどに加え、菓子や総菜などの製造許可も新たに取得。油圧搾り器やアイス製造機などに加え、新たに乾燥機や冷蔵庫なども導入した。

 7月からはマルシェを毎週開く他、ウェブショップも立ち上げる予定で販路拡大も支援。加工品のパッケージデザインなどの相談も受け付ける。

 高原が有名で観光誘致にも力を入れる。収穫体験と同施設での加工・調理体験を組み合わせた観光コンテンツなどを創出。他にも、郷土料理教室や漆塗り体験なども開催し、関係人口を増やしていく考えだ。

 同施設で開く衛生講習会に参加すれば利用できる。加工施設は1時間500円での利用を想定する。村は「シェアキッチンは都市部に集中していて農村では珍しい。地方でのモデルケースにしたい」(企画課)と意気込む。
 

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