AIかん水システム普及へ 定額で低コスト JA三井リース、メーカー提携

 人工知能(AI)によるかん水・施肥のコントロールシステムの販売を全国展開するルートレック・ネットワークスとJA三井リースは、資本業務提携を結んだ。提携を機に今夏から、同システム「ゼロアグリ」を低コストで導入できる月定額サービスの普及を本格化する。スマート農業への関心が高まる中、導入のハードルを下げ、増収・省力化を狙う既存農家から経験の浅い新規就農者まで、幅広く普及を目指す。

 「ゼロアグリ」は、基板と土壌センサーなどから成るシステム。トマトやキュウリなどにチューブで水や液肥を与える養液土耕栽培と組み合わせて使う。AIは、センサーのデータから土質に応じた水の染み込み方などを学習。農家の望む土壌水分や肥料分を自動で管理し、省力化や増収につなげる。肥料分の管理ができるようになったのは、今年からだ。

 一式を購入すると費用は本体・センサーにチューブや液肥混入器、施工費など合わせて約300万円かかる。新しい月定額サービスでは本体・センサーを貸し出し、他は既存設備を使ってもらうことで月額3万5000~7万5000円とした。料金の高いコースは電話相談や設定代行など支援が何度も受けられ、初心者でも扱いやすい。JA三井リースとの資本提携で、貸し出しに使う機器を増強。JA三井リースが各地に持つ営業拠点を通じ、JAや部会、農家などへの情報提供や、導入の支援を進めていく。代理店による販売も強める。導入数は現在約240台だが、2025年4月までに約1800台を目指す。

 JA三井リースは「農業振興や地域活性化に加え、無駄な水や施肥を減らし環境に優しいことにも着目し、導入を支援していきたい」(農林水産本部)と説明する。

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