[あんぐる] メガファーム 支えるメカ スマート酪農(北海道)

希望農場が全国で初めて導入したロータリー型搾乳ロボット

 高齢化による酪農家の減少で、急速な多頭化が進む北海道酪農。農家やJAは、情報通信技術(ICT)やロボットなどを取り入れ、搾乳と哺育、飼料製造の効率化を加速。少ない労働力でも対応できる手法を模索する。スマート酪農の最先端を写した。(富永健太郎)
 

搾乳


 希望農場(中標津町)は、全国で初めてロータリー型搾乳ロボットを導入した。計24室のボックスが直径約10メートルの円状に並び、時計回りに回転しながら乳を搾る仕組みだ。

 牛がボックスに入ると、5本のロボットアームが動きだし、乳頭の位置の認識、洗浄、前搾り、搾乳、消毒までの工程を自動で行う=写真下。搾乳牛260頭を飼養する希望農場で搾乳作業を担当するのは社員1人だけだ。

 代表の佐々木大輔さん(49)は「重労働の搾乳作業から解放された。農業の人手不足は深刻だが、ここで働きたいと言ってもらえる、魅力ある酪農経営をしたい」と展望を語った。
 

哺乳


 総飼養頭数1270頭の中山農場(別海町)は、子牛へのミルクやり作業を、自動哺乳ロボットで省力化した。高さ約1・5メートルのロボットが、天井に設置したレールに沿って移動。1日4、5回、牛舎内を回って哺乳する。導入前には6時間ほどかかっていたが、今ではロボットが担う。社長の中山泰輔さん(33)は「小まめな哺乳で子牛の負担が減り、病気や事故は導入前の半分以下に抑えられた」と手応えを話す。
 
子牛へのミルクやり作業を省力化する自動哺乳ロボット
 
 

飼料製造


 牧草やトウモロコシなどが原料の混合飼料(TMR)製造の効率化を研究するのは、中標津町のJAけねべつTMRセンターアクシス。衛星利用測位システム(GPS)を活用し、事務所から収穫機や運搬用トラックの位置や作業の進捗(しんちょく)状況を把握。管理・収穫にかかる時間を短縮する。

 牧草などの発酵に必要な重機での踏圧作業の回数を可視化する仕組みも取り入れた=同右。熟練の技術を経験の浅い職員でも身に付けやすくした。
 

動画が正しい表示でご覧になれない場合は下記をクリックしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=gBx1hBpQwR0 

「あんぐる」の写真(全5枚)は日本農業新聞の紙面とデータベースでご覧になれます  
 

おすすめ記事

動画ニュースの新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは