生活ゆとりなし=朝食なし 10~30代の食事習慣調査 農水省


 経済的、時間的ゆとりのない人ほど朝食を欠かしている──。農水省が10~30代の若い世代を対象に行った食事の習慣に関する調査で、こんな傾向が出た。食事の内容だけでなく、生活習慣や働き方を改善する必要性が浮き彫りになった。

 調査では朝食を食べる頻度や朝の生活習慣、経済状況などを聞いた。朝食を「ほとんど毎日食べる」が過半数を占めた一方、「ほとんど食べない」が23%に上った。

 起床から外出までの時間と朝食摂取の関係を調べたところ、1時間以上の人の6割が「ほとんど毎日食べる」としたが、1時間未満の32%が朝食を「ほとんど食べていない」と回答した。

 経済状況と朝食の関係では「生活が苦しく、非常に心配」と回答した人の37%が朝食を「ほとんど食べない」だった。47%は主食・主菜・副菜の組み合わせた食事を1日に2回以上食べる頻度も「ほとんどない」だった。

 東京農業大学の上岡美保教授は「欠食は習慣化すると改善が難しい」とし、子どもの頃から正しい生活習慣を身に付ける大切さを強調する。

 「コロナ禍で家で過ごす時間が増えている。この機に働き方や家族と食事をする大切さを見直すことが、親世代の現在と子ども世代の将来の食の改善につながる」と指摘。「完璧な栄養バランスの食事ではなく、おにぎり1個からでいい。朝食を食べるという習慣づくりから啓発が必要」と呼び掛ける。

 今回の調査は、若い世代の食生活の実態や意識を把握するために実施。2019年11月に、18~39歳の男女2000人にインターネットを通して行った。第3次食育推進基本計画では、朝食欠食などが多い若い世代の食育を重点課題に位置付けている。

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