環境優しいレジ袋 米ぬか入りに注目 消臭・抗菌 機能性高く 京都府京丹後市、島根県奥出雲町 

ぬかを20%配合した「米ぬかECOバッグ」(島根県奥出雲町で)

 1日からプラスチック製レジ袋の有料化が始まり、米ぬかを使ったレジ袋が注目を集めている。バイオマス(生物由来資源)素材の配合率が25%以上などであれば有料化の対象外となる上、米ぬかは消臭や抗菌など機能面でも差別化ができる。

 バイオマス原料を使ったプラ製品などを手掛ける京都府京丹後市の白石バイオマスは、米ぬかなどが原料のレジ袋を発売。消臭効果などを押し出し、前年比3倍以上の販売量を目標とする。

 同社は、米ぬかとでんぷんを30%配合した「ネオプラUバック」を販売する。玄米を11~20%精米した際に出る中白ぬかを活用。ぬかと米粉の境目に当たり、飼料用以外での二次利用が進んでいないことに着目した。

 同社によると、米ぬかを使用することで抗菌や消臭などの効果が期待できる。こうした機能性を生かし、衛生的に繰り返し使える買い物袋や農産物の保存袋などとしての再利用も想定。前年比の3倍以上に当たる年間100トンの販売を目指す。同社は「米ぬかの機能やバイオマス原料の活用などへの認知を高め、差別化も進めていきたい」と意気込む。

 京都市の京都ホテルオークラは、喫茶などでのテークアウト用に同製品を7月から導入した。「強度などに満足でき、その上で消臭や抗菌といった米ぬかの付随効果が決め手の一つになった」と話した。
 
 島根県奥出雲町の酒造会社「奥出雲酒造」は酒を造る際の米ぬかを使った「米ぬかECOバッグ」を販売している。繰り返しの使用が可能で、大腸菌や黄色ブドウ球菌の増殖を抑える効果があり、野菜の保存袋や水切り後の生ごみを処理する際には消臭袋となる。石油製品と比べ約20%の資源が節約でき、焼却しても有毒ガスは発生しない。

 同社は昨年、米・酒に関連したレジ袋の検討をスタート、今年2月に米ぬかとポリエチレンで袋が製造できると知り試行錯誤し、完成させた。米ぬかは、玄米からおよそ10%精米した後の酒造りならではの「白い米ぬか」を使用。最も抗菌効果が高かった20%の配合に決めた。一般的な精米でできる「赤ぬか」は、油脂分が多く袋にできなかった。製造過程の熱処理でぬからしい色合いとなり、奥出雲をイメージした雲と稲穂をデザインした。

 同社の寺戸史浩統括営業部長は「日本酒のPRとなり、酒造全体の活動に広がってほしい」と期待する。

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