県域で労働力確保 研修や就農者育成も JA高知県サイト開設へ

 JA高知県は、インターネットを活用した県域での労働力確保に乗り出す。県内10カ所で設置する「無料職業紹介所」と連携。8月から運用を始める農業求人情報サイト「あぐりマッチこうち」で、昨年度の2倍以上の求職者の登録を目指す。中小規模の農業法人や家族経営の農家を中心とした労働力不足に対応する。

 JAがこれまで展開してきた「無料職業紹介所」は、仕事やアルバイトの希望者が紹介所に直接出向かないと情報を得られなかった。一方、受け入れ側の農家は折り込みちらしなどの求人情報を出すにも有料の場合が多い。

 そこで、今年1月からサービスの検討を開始。JA全中によると、JAが単独で取り組むケースは珍しいという。短期雇用だけでなく、地区によっては研修も行い、就農につなげたい考えだ。

 農家は、JA地区本部などの無料職業相談所に連絡し、求人情報をウェブに掲載する。就労時間や賃金などの雇用形態や掲載期間は農家で決めることができ、利用料も無料だ。求職者は、求人情報を検索、閲覧でき申し込むことも可能だ。

 条件に合った求職者が現れた際は、JAの担当職員が双方と日程を調整する。このほか、同行して現地見学や農家との面談を行い、採用が決まれば雇用契約を締結する。

 ウェブサイトを管理するJA農業所得増大対策室によると、試験運用中の7月15日時点で、県内各地から育苗や荷造り作業の求人情報が14件掲載されている。定年退職を迎えた60代を中心に問い合わせが多いという。

 昨年度は無料職業紹介所で求職者の登録が156件あった。今年度はウェブサイトの立ち上げで320件の登録を計画。JAの集出荷場などでも求人を募集する予定だ。

 同室の柳瀬香保里さん(41)は「JA合併で、地区をまたいだ求人・求職者の情報を共有できるようになった。登録は無料だ。ぜひ農家に利用してほしい」と話した。
 

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