2020年上半期貿易統計 食肉輸入が過去最多 コロナ禍で家庭需要増

 2020年1~6月期の食肉輸入量が104万トンとなり、統計がある1988年以降で最多となったことが、30日公表の貿易統計で分かった。日本と大型貿易協定を締結した国からの増加が目立つ。新型コロナウイルス禍で、家庭での需要が高まり、調理加工品や冷凍食品の原料向けなどで、低価格を売りにした輸入品が攻勢を強めている。

 牛、豚、鶏(調製品を除く)を合わせた食肉輸入量は、104万591トンとなり、過去最多だった前年同期を2%上回った。2014年以降、7年連続で増加しており、過去10年で2割増えている。

 今期、特に増加が目立ったのは牛肉冷凍品で、前年同期比7%増の17万2693トンとなった。大手食肉メーカーは「内食需要が高まり、冷凍食品向けの加工原料や、ミールキットなど向けの引き合いが強まった」と指摘する。

 国別では、牛、豚ともに、1月に日米貿易協定が発効した米国産の増加が目立った。大手輸入業者は「関税が下がった影響が大きい。低価格志向の強まりもあり、スーパー向けの牛バラ肉などで安価な米国産の注文が増えた」と話す。

 豚肉では、メキシコ産が前年同期比14%増の5万4615トンとなり、カット品に強みを持つ同国産が、弁当や中食向けに販売を伸ばしている。

 食品スーパー3団体が公表するスーパーマーケット販売統計調査によると、1~6月期の畜産部門の売り上げは、前年を1割上回っている。大手輸入業者は「8月以降もスーパーで輸入豚肉の特売を仕込む動きが出ている」と話す。


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