7月豪雨 農機、畜舎で半額補助 果樹改植も支援

 政府は30日、7月豪雨の被害を受けた地域の支援策をまとめた。農業関係は農業用の機械やトラック、畜舎などの修繕・再取得の経費を半額補助する。かんきつ園地の改植支援では要件を満たせば10アール当たり208万円、水田の営農再開に向けた土づくりには同1万円を補助する。中小・小規模事業者の支援策として「なりわい再建補助金」(仮称)を創設する。対策を実行するための第1弾として、総額1000億円の予備費使用を31日に閣議決定する。

 安倍晋三首相は、30日の政府対策本部で「被災地の生活再建、生業の再建に向け、対策パッケージを直ちに実行」するよう閣僚らに指示した。

 江藤拓農相は、同日の農水省対策本部で、支援策が現場で活用されるよう「コロナ禍であっても現場主義で、徹底した周知が重要」と強調。「来春の次期作までに営農再開できるよう」現場へのサポートを徹底する考えを示した。

 農業関係では、台風19号で講じた対策などを踏まえ、強い農業・担い手づくり総合支援交付金(被災農業者支援型)を発動。機械や畜舎、ハウスの再建、修繕、再取得を支援する。特定非常災害に指定されたことを踏まえ、補助率を通常の10分の3から半額に引き上げる。農業専用トラックの修繕、再取得も対象に追加した。

 果樹の改植支援では、かんきつ類の根域制限栽培に10アール当たり111万円、幼木の管理経費に同22万円を補助。さらに、経営面積の過半の改植などの支援に向けて①大苗育成に同20万円②代替農地での営農に同52万円③省力技術の研修に同3万円──を交付する。

 かんきつ類の大規模改植で根域制限栽培を導入した場合、交付単価は同208万円となる。

 水田農業の営農継続の支援では、土づくりの同1万円に加え、作業委託や機械レンタル、土壌診断、種子や種苗など資材購入の経費などを半額補助する。葉タバコ農家向けの支援には強い農業・担い手づくり総合支援交付金を活用し、施設や機械の再取得などの経費を補助する。

 「なりわい再建補助金」(仮称)は、中小企業や事業者を対象にしたグループ補助金などの拡充版と位置付ける。補助率を最大4分の3とする方針。店舗や機械などの復旧を後押しする。
 

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