カレー、マーボー豆腐…ジビエ気軽に レトルト商品開発 8月に7品発売へ 振興協会

日本ジビエ振興協会が中心となって新たに開発したレトルト商品(東京都新宿区で)

 ジビエ(野生鳥獣の肉)を家庭で手軽に楽しんで──。日本ジビエ振興協会が、鹿肉を使ったカレーや中華料理などのレトルト商品を新たに開発した。家庭で簡単に楽しめる商品を通じ、ジビエの消費拡大につなげる狙いだ。「ジビエ応援便」シリーズと銘打ち、8月中の発売を目指す。

 定番の洋食だけでなく、マーボー豆腐やしぐれ煮など、幅広いラインアップの7品をそろえた。それぞれ、鹿肉のさっぱりとした味わいを生かしつつ、風味豊かに仕上げた。開発を手掛けた同協会代表でシェフの藤木徳彦氏は「くせなく食べられることを知ってもらい、ジビエを家庭の食事に取り入れる入り口にしたい」と力を込める。

 開発の背景には、コロナ禍で販売先の9割近くを占める飲食店向けの出荷が止まり、苦境に立たされる獣肉処理施設の現状がある。東京都内の飲食店向けをメインに販売していた長野県富士見町の信州富士見高原ファームでは、一時ほとんどの出荷がストップした。

 同ファームの戸井口裕貴さんは「売れないからといって捕獲を止めるわけにはいかない。レトルト商品を通じ、ジビエを身近に感じてもらうきっかけにしたい」と期待する。

 レトルト商品の原料には、捕獲から出荷までの工程や衛生管理などを徹底した施設を認証する「国産ジビエ認証制度」の認証施設で生産されたものを使う。オンラインストアでの販売を予定し、同協会は今後、企業などと連携した販路開拓を進めていく方針だ。
 

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