最上川氾濫1週間 山形で田畑冠水2500ヘクタール 復旧作業進まず

流入した木や石に稲をなぎ倒され、肩を落とす鈴木さん(4日、山形県寒河江市で)

 山形県の最上川が氾濫し、甚大な被害が出た記録的大雨から4日で1週間。県内の田畑の冠水は約2500ヘクタール確認された。出穂間近だったため米農家の表情は険しい。県内は4日、気温30度を超す暑さの中、農家らは復旧作業に奔走した。

 同県寒河江市は水稲の他、西洋梨「ラ・フランス」や桃などが被害を受け、農家らは畑の泥出しや水田の消毒などをした。だが暑さで泥は乾いて固く、農家らは汗を拭い厳しい作業に当たった。

 市街地から最上川沿いに歩くと稲の色が緑から白く変わり、冠水した場所が目に見えて分かる。水田に流入した土砂で底が上がり、あぜ道との境目が分からない。「1週間たっても作業が進まない」と話すのは4・5ヘクタールの水稲農家、鈴木俊一郎さん(66)。「つや姫」など1・2ヘクタールが被害にあい、2メートルを超す水位にのまれた。大木や破壊された道路のコンクリートが水田に残り、コンバインで刈ることもできない。

 泥をかぶり、稲の葉は傷ついた。鈴木さんは7月31日に消毒。いもち病など病害がまん延する恐れがあるため、市内を巡回して病害虫の防除に努める。4日は午前4時から作業した。「防除で無事だった水稲を守りたい」と話す。被災水田の対応は決まっていない。今後、地区ごとの座談会や行政と相談するという。
 

東北各県にも爪痕


 記録的大雨は、東北各県に大きな爪痕を残した。山形県によると4日午前11時現在、水稲などの穀物やイモ、大豆などで浸水や冠水被害があり、被害面積は2264ヘクタール。スイカやメロン、エダマメなどの園芸品目やリンゴや桃など果樹品目も浸水や冠水し、被害面積は計207ヘクタール。被害額は現在調査中だ。

 秋田県では、県農林水産部によると大仙市や由利本荘市で水田が浸水や冠水した他、水路や農道などにも被害が出た。被害額は現在2億3900万円で今後も増える見通しだ。福島県でも郡山市などで農道に被害が出た他、岩手県では北上川の下流域の農地が計800ヘクタールが冠水。宮城県ではため池などに被害があった。
 

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