牛肉輸入 半年ぶり前年割れ

 増加傾向だったオーストラリアや米国など主要国からの牛肉輸入量が、6カ月ぶりに前年を下回ったことが7日、財務省のまとめで分かった。米国、環太平洋連携協定(TPP)、日欧経済連携協定(EPA)参加国からの7月の輸入量は前年同月比15・9%減の5万2417トン。新型コロナウイルス禍による現地の相場高や、国内在庫の潤沢さが影響した。

 オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、メキシコが対象のTPP参加国からの輸入量は、同22・8%減の2万8929トンと大きく減った。米国産は同8・9%減の2万2413トンだった。大手食肉メーカーは「コロナ禍による減産などの影響で現地相場が高く、必要量だけの調達に抑える動きがあった」と指摘する。

 前年を上回る国内在庫も、調達に影響を与えたとみられる。農畜産業振興機構の推定によると、輸入品の期末在庫は4月以降、前年比2割増の水準が続いている。「外食が不振で販売環境が見通しづらいため、調達に慎重になった」(同)という。

 輸入量は半年ぶりに減少に転じたが、国内ではスーパーを中心に安価な輸入肉が販売を伸ばしている。首都圏に展開するスーパーの担当者は「日常的に食べる肉への低価格志向が強まっている」と話す。
 

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