北関東の連続家畜盗難 群馬さらに子豚500頭

 栃木、群馬両県で6月以降、農家経営の牛舎や豚舎から相次いで牛や豚が盗まれた事件で、群馬県東部の3市で新たに子豚計約500頭が盗まれていたことが県警や県畜産協会などへの取材で分かった。

 狙われたのは太らせる前の生後50日前後の豚が大半で、100頭近く盗まれた豚舎もあった。これまでに前橋市の4カ所で170頭の盗難が分かっており、同県内の豚盗難は計7カ所670頭、被害総額は2000万円に上った。

 県警などによると、新たに被害が判明したのは、埼玉や栃木との県境に接する伊勢崎、太田、館林の3市。「ユニット」と呼ばれる生育用の簡易型豚舎や通常の豚舎から盗まれていた。

 1頭の体重は20~30キロで、動いている豚を一般的な成人男性1人で抱え上げるのは難しく、車両を使ったグループによる犯行とみられる。

 県内の養豚農家212戸の豚舎の大半は集落から離れた山中にあり、豚コレラなどの防疫策として、野生イノシシなどが進入しないよう敷地周囲にネットなどを張り巡らせたり、敷地出入口も夜間はゲートを施錠するなどしているという。被害現場の状況から、犯人らは午後9時~午前2時の間に盗んでおり、ゲートを壊すなどして侵入した可能性が高い。

 栃木県では足利市にある牛舎2カ所で6~8月、子牛6頭が盗まれる被害があった。うち1カ所に設置の防犯カメラには、子牛の前足を縛って車に運び込む3人の様子が映っており、短パンにTシャツ姿とみられる軽装だった。

 群馬県や栃木県では、今回の事件より以前に同様の子牛や子豚の盗難被害は確認されていない。家畜を狙う同一グループが6月以降、北関東を中心に暗躍している恐れがあり、県警などが慎重に調べている。

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