北海道地震あすで2年 ハスカップ復興へ奮闘 加工品で勝負 厚真町・山口さん

地震による土砂崩れのあった山を背に、土砂撤去後の農地に植えたハスカップを確認する山口さん(北海道厚真町で)

 北海道厚真町でハスカップを作る農家、山口善紀さん(49)は、スムージーやクレープ、ソース、ソフトクリームなど多様な加工品を作り、日本一の産地をけん引する。生産だけでなく、6次産業化を進めることでさらに需要を呼び込もうと奮闘する。震源地が近かった北海道地震が起きて6日で2年を迎えるが、産地の復興とともに、町産ハスカップの一層の発展に向けて前に進む。

 同町はハスカップの生産面積日本一。生産者は町やJAとまこまい広域などと産地をアピールしてきた。3・3ヘクタールで栽培する山口さんは、地震発生前からの産地のリーダー。果実の味や大きさにばらつきがあった野生種のハスカップの中から、長い年月をかけ味が良い系統を選び出して品種登録するなど、生産振興に取り組んできた。

 意欲的に進めるのが6次産業化だ。2年前の地震では、成木5000本のうち500本が土砂に埋まるなどの被害に遭った。しかし、被災中でも札幌市の百貨店の物産展でハスカップのスムージーを売り込むなど、生産・加工・販売を続けた。

 土砂は19年9月に撤去され、現在は苗木が成育中だ。今年は新型コロナウイルス禍で予定していた物産展が軒並み中止となったが、8、9月には、北海道を走る高級列車のウエルカムドリンクに山口さんのスムージーが採用されるなど、明るいニュースもある。

 町によると、2018年の作付面積は33・2ヘクタールだったが、震災による土砂崩れなどの被害を受け、19年産は20・7ヘクタールに減少した。それでも日本一の産地であることに変わりはなく、農地の復旧で今年産は増える見通し。山口さんは「日本一のハスカップを、たくさんの加工品を通じて全国に発信したい。ハスカップを通じて地域全体を応援してほしい」と意気込む。
 

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