農家 社協 ライ麦ストロー販売へ 脱プラ 地域の“顔”に 長野県御代田町

発売するライ麦ストローを手にPRする内堀さん(左)と上原さん(長野県御代田町で)

 長野県御代田町の農家や同町社会福祉協議会などが連携し、地元産のライ麦の茎で作ったストローを15日に発売する。原料は農家らが提供、同協議会が運営するデイサービスや障害者施設の利用者らが加工に参加する。国際的な脱プラスチックの流れの中、ストローの販売を通じて農や地域の活性化を狙う。

 同協議会などは昨年9月、町内のイベントで試作品のライ麦ストロー約300本を無料提供し、好評だった。販売には、原料のライ麦や人手の確保などが課題だったが、イベントを通じてストローの存在が広がるにつれて、町内の農家らが協力に手を挙げた。

 6月にはストローの製造・販売を目指し、同協議会や農家、地域住民らによる「MIYOTAライ麦ストロープロジェクト」が立ち上がった。5アールでライ麦を栽培し、脱穀後の茎を提供した内堀里江子さん(48)は「ストロー作りを通じて、町の農業や地域が元気になってほしい」と期待する。

 ストローはライ麦の茎の太い部分を使う。下部の節を切った後、洗浄、煮沸、天日干しを経て、包装して完成だ。節を切る作業はデイサービスの利用者が行う。洗浄、包装は、障害者就労支援施設の利用者が担う。

 完成したストローは長さ18~21センチ。穴の直径は、飲み物が滑らかに口の中に届くように直径4ミリ以上にしている。

 はさみで器用に節を取り除くデイサービス利用者の高橋永佑さん(82)は「建具店で働いていたので、手先を動かすと昔を思い出して楽しい」と話す。

 茎の細い上部はフィンランドの伝統工芸「ヒンメリ」の材料に使われる。北欧クラフト作家でプロジェクト代表を務める上原かなえさん(39)は「脱プラスチックの流れの中で、既に地元のカフェや東京都内のレストランからストローを使いたいという声がある。取り組みを継続し、御代田町の地域の魅力を伝えたい」と意気込む。

 1セット (30本)1500円(税別)で、特設のインターネットサイトで販売。今年は2万本の販売を目指す。

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