韓流歴史ドラマを見ていると

 韓流歴史ドラマを見ていると、かの国がいかに儒教を国の中心に据えてまつりごとをしてきたかがよく分かる。ヒロインは聡明(そうめい)であり行儀正しく、夫によく尽くす▼放送が佳境に入った「太陽を抱く月」もまた、女性が数々の試練を知力と勇気で乗り越えていく。最後の逆転劇で悪を懲らしめ、見る者の留飲が下がる。少女時代に兄との関係に悩む王世子を励ます場面がある。「君子は天を恨まず人もとがめず。農夫は畑をとがめず、楽士もまた楽器をとがめず」▼論語の一節。年々歳々、創意工夫を怠らない農家には耳に入りやすいか。韓国が新自由主義に傾斜するのは1997年のアジア通貨危機以降である。世界に先駆けて中国や米国と自由貿易協定(FTA)を締結。大企業を軸とした貿易国家戦略を掲げた。慌てた日本が後追いしたのはご承知の通りである▼やり過ぎると副作用は付き物で、貧困と格差の病巣が膨らんでいく。ドラマには就職難の若者がしばしば登場する。その韓国は今や世界の協同組合の一大拠点となり、仕事起こしや格差の是正を国家戦略で進める。コロナ禍で延期になったが、来年にソウルで国際協同組合同盟(ICA)125周年記念大会が開かれる予定だ▼あす投開票の自民党総裁選。最後にドラマがあるか注視。
 

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