レタス潤沢で急落 連休見据え販売強化へ

 レタスの価格が急落している。9月上旬の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ107円と平年(過去5年平均)の37%安となり、中旬は2桁台の相場が続く。9月以降の降雨で干ばつが解消し、高温も続いて生育が急進した。現在は夜温が下がり、下旬にかけては入荷ペースが落ち着く見通し。小売りは4連休を見据え、売り込みを強める。

 レタスは、8月の大手7卸の販売量が7278トンと、平年の3割減となった。卸売会社は「下旬には高値疲れが出たものの、干ばつで巻きや肥大に遅れが発生し、例年と比べて不安定な入荷が続いた」と話す。

 環境が変わったのは、9月以降。上旬の大手7卸の販売量は3345トンと、同14%増に転じた。主産地を抱えるJA全農長野は、「適度な降雨で干ばつが解消し、夜温も例年以上に高く、生育が一気に進んだ。遅れを取り戻した作型と前進した作型が重なり、量がまとまった」と話す。例年、同時期の1日出荷量は10万ケース(1ケース10キロ)程度のところ、「先週は14万ケースに乗る日もあった」(同)という。

 潤沢な出回りを受け、小売りは販促を強める。関東に展開するスーパーは、1玉158円(税別)の通常売りに加え、先週から週に2、3回、98円の特売日を設定。秋商材に切り替わる時期ではあるが、仕入れ担当者は「通常の棚に加え平台のスペースも確保し、売り場を広げる」(同)と話す。

 入荷量は、先週から今週前半にかけてピークとなる見通し。長野産は「夜温が下がり、今後の出荷はおおむね例年並みのペースとなる」(全農長野)。一方、後続の茨城産は生育順調で、連休前後から各産地の出荷が増え出す見込み。卸売会社は「連休を見据え、小売りの引き合いは活発。今を底値として乗り切り、連休以降徐々に上向く流れにしたい」と見通す。
 

おすすめ記事

経済の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは