ぬか床作り オンライン講座で商機 漬物店に予想外の寄付 山口・岩国市

オンラインでぬか床作りを指導する中野さん(山口県岩国市で)

 山口県岩国市で創業300年の歴史を持つ老舗漬物店「うまもん」は、ぬか床を家庭で育ててもらうオンライン講座を始める。新型コロナウイルスの影響で店頭の売り上げが落ちる中、家庭で充実した過ごし方を求める人が増えたことに着目。受講者を新たな顧客として開拓していく。システム構築の資金を募ったところ、目標の5倍を超える金額を集めた。

 同社は名所「錦帯橋」近くに店を構え、清流・錦川の天然伏流水と県産米や地物野菜などで作る漬物は、地域住民や観光客に人気が高い。

 2016年から観光客向けにぬか床作りの体験講座を開いていたが、帰宅後に腐らせてしまう人が多かったという。同社社員の中野百合子さん(27)は「体験後のサポートが必要」と考え、18年にインターネット交流サイト(SNS)を通した指導を開始。今では約100人を指導するまでになった。

 SNSでのサポートの好評を受け、家庭でのぬか床作りの需要を確信。新たな事業として、ビデオ通話によるオンライン講座のプロジェクトを立ち上げた。売り上げが厳しく費用の捻出が難しかったことから、話題づくりも兼ねて、インターネットを通して資金を募るクラウドファンディングで調達することにした。7月に募集を始めると、目標額の30万円はわずか12時間で達成。最終的に155万8000円が集まった。ぬか床キット製作やオンラインでぬか床の“健康状態”を分析、計測できる装置の開発などに充てる。
 

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