[未来人材] 20歳。全共高校の部初代日本一 和牛登録協会に就職 後進の指導にも情熱 岐阜県高山市 栗谷朱里さん

一緒に宮城全共に行った「ともみさと」と栗谷さん(岐阜県高山市で)

 岐阜県高山市の全国和牛登録協会岐阜県支部で働く栗谷朱里さん(20)は、2017年の第11回全国和牛能力共進会(宮城全共)の高校の部(復興特別出品区)に出場し、最優秀賞を受賞した。「支援してくれた人を、次は私が支援したい」と、県農業大学校で知識を深めた後、同協会に今年就職。全共での岐阜県勢の活躍を目指し、農家の支援と後進の指導に力を入れる。

 栗谷さんは宮城全共に、県立飛騨高山高校動物研究部の部長として出場。出品牛「ともみさと」のハンドラー(引き手)を務め、人、牛ともに堂々と立ち振る舞い、高校の部の初代日本一に輝いた。

 実家は農家でなく、牛と関わったのは高校に入ってから。全共のことも知らなかった。それでも「毎日が楽しかった。全共の前には仲間と朝から晩まで牛の話をして、ずっと笑っていた」と振り返る。

 全共に出たことで、目指す道が固まった。県農業大学校では2年間、子牛の育成と市場出荷を学んだ。今年4月から同支部の全共出品対策室に配属され、JA全農岐阜やJAひだと連携しながら、農家の巡回や牛の登録業務の支援を担っている。

 今は22年の鹿児島全共出品を仮定した模擬肥育の期間。農家が24カ月齢まで肥育したデータをまとめていると「やはり農家の技術はすごい」と実感する。鹿児島全共での岐阜県勢の活躍を支えるため「早く一人前になって、全共担当者として農家に信頼されるようになりたい」と話す。当面は、一定の現場経験を要する、牛の格付け業務をできるようになることが目標だ。

 高校に入るまでは「将来の夢もなく、ずっとぼーっとしている子どもだった」(栗谷さん)。牛と出合ってからは毎日が楽しく、目標もできた。両親も応援してくれている。一緒に全共に出場した4人とは、今も連絡を取り合っている。皆畜産に関わる道に進み、たまに地元で会って話すという。

 栗谷さんは、県内の農業高校に出向いて生徒に肥育や調教の指導もしている。「全共という一つの目標に向かって一生懸命に取り組むことは、自身の成長につながる。仲間もできる。勝っても負けても、自分のためになる」と伝えている。
 

農のひととき 


 父の影響で小さい頃からスキーをたしなむ。父に連れられて、県内外のスキー場を巡ってきた。昨シーズンも父に板を手入れしてもらい、一緒にスキーを楽しんだ。

 地元の高山市には友人も多く、休日には一緒に買い物や映画館などに出掛ける。何も予定がなければ「家でただぼーっとしていることも多い。牛と関わっていない時は、昔と変わらない」と笑う。
 

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