人生100年時代の新〈終活ドラマ〉にハラハラ

 人生100年時代の新〈終活ドラマ〉にハラハラ。そして思わずうなずく▼日曜日夜のNHKBSプレミアムで5回放送した「どうせ死ぬんだから」。内館牧子さん原作のドラマ化で、78歳の主人公忍ハナを実年齢が同じ三田佳子さんが熱演、いや熟演した。家族内の絶妙なやり取りも番組を盛り上げる▼内館さんは以前、『終わった人』を書き定年後の人生を描き反響を呼ぶ。〈定年って生前葬だな。これからどうする〉の書き出しに60歳前後の諸氏がどれほど動揺したことか。今回の女主人公はさらに年を重ね超高齢社会ニッポンの日常の断面そのもの。三田さんは〈どうせ死ぬんだから〉の表題を逆に前向きに捉えたという。老いを受け止め、妥協せずに自分を磨くことでいい年の取り方にもつながると▼あす国際高齢者デー。国勢調査からは100年となる。この1世紀で少子高齢化社会への激変に驚く。100年前にも世界的な感染症が広がった。1920(大正9)年は人口5596万人、65歳以上は全体の5%強にすぎない。現在は約1億2700万人と2倍以上の一方で、高齢者は全体の3割近く。1年間の人口減は50万人を超えた▼ではどうする。番組で登場する掛け軸には子規の〈平氣(へいき)で生きて居る〉。老いは悟りでもあるのか。
 

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