[滋賀・JAこうか移動編集局] 高齢者の生活 “安心”支える 介護に加え 食品の移動販売

事業の試験段階として注文のあった商品を手渡す担当者(左)(滋賀県甲賀市で)

 滋賀県のJAこうかのグループ会社で介護保険事業を行う「JAゆうハート」は、移動販売車による食品販売に乗り出す。車が運転できず買い物が困難な介護事業の利用者宅などを回り、食品を対面販売する。9月から試験的に始め、11月から本格化させる。介護に加え、移動販売事業を始めることで、高齢者ら地域住民がより安心して暮らせるよう支援する。

 同社は、現在デイサービス・訪問介護など介護事業の他、部屋の掃除や洗濯といった家事の代行などの生活応援サポート事業を行っている。

 JA管内の甲賀市内では高齢者の1人暮らしや高齢夫婦の世帯が増加。車の運転ができない買い物困難者が多く、近隣との交流機会も減っている。そこで同社は「移動スーパー おうえん丸」と名付けた移動販売事業を始めることにした。

 現在は試験段階で、利用者から注文があった商品の宅配を実施。11月の本格始動後は、食料品300~400品目(1000~1300点)を移動販売車に積み込み、依頼のあった利用者宅へ出向き、週2回の対面販売を行う。食料品はJA直売所と連携した地元農産物や、弁当を製造するJAのグループ会社が作った総菜の他、菓子やパン類など。商品の注文予約も受け付け、次回の配送時に届ける予定だ。

 試験段階では、利用者から「1人暮らしで車もなく買い物に行けない生活だったので本当にありがたい」「移動販売車が来てくれるのが待ち遠しい」との声が上がる。

 同社の大平祐造執行役員は「買い物は、その時食べたいものを自分で選ぶことが大切で、特に外出が困難な高齢者にとっては楽しみの一つ。地域との関わりを持つことで会話を楽しみ、日常に少しでも活気を取り戻してほしい」と話す。

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